見る角度により色が変わるアクリル絵の具作品 メタリックとパール使用

 

私は時々人物の肖像画を頼まれて
描くことがあります。

そんな時、
背景の色にメタリックの色を挟むと、
見る角度によって色が違って見えることに
気付きました。

 

これは面白い。

 

 

 

グレーを基調とした色を一度塗り、
乾いてからメタリックの赤を薄く塗り、
また乾いてからグレーを重ねる
という感じで描いた背景です。

 

 

メタリックだけでなく、パールも

 

いろいろ試してみると、

パールの絵の具も同じような効果が
あることがわかりました。

というか、パールが入った絵の具は、
見る角度によって消える!

 

これも面白い

 

というわけで、ウチの子の絵を描くとき、
ホルベインのアクリル絵の具で
遊んでみました。 

 

まだ制作途中ですが、
5年前に旅立ったルナです。

『ルナは月に帰った』というタイトルで、
月を描きたかったのですが、
はっきり入れるのも何か違う。

薄く描いて、
見る角度により消えるようにできないか?

 

成功しました!
月を描いたのは
パールスパークルという絵の具です。

正面から見ると、透明な月が見える

 

これはうっすら月が見えますが、完全に消える場所も!

 

 

 

どんな絵の具を使って描く?

 

私が普段使用しているのは、基本的に
ホルベインのアクリリックヘビーボディ
ですが、
メタリックの絵の具は随分前に買ったもので、
ホルベインのアクリルガッシュです。
(デザイン等に使う種類の違う絵の具です)

 

それを混ぜて使っているのですが、
同じホルベインの絵の具なので、
今のところ変色や剥離を起こしたことは
ありません。

 

今も売ってるのかなーと調べてみたら、
ガッシュならメタリックのバラ売りが
ありますね。

 

アクリリックカラーには
メタリックはないのか?

5mlの10色セットを見つけました!

そんなに大量に使うものではないので、
小さなチューブでもいいかな?

でも、5mlが10色セットで定価5830円は
かなり高いですね。

 

私の持ってるガッシュは20mlで、
色やお店によりますが、
現在は1本400円くらい~で売っています。

 

まぁ、どの色もまだたくさん残っているので、
しばらくこの古いガッシュのメタリックで
遊んでみようと思います。

 

注意してほしいこと

 

新しい発見があると楽しくて
つい使ってしまいたくなるのですが、
TPOに気をつける必要があるかも。

 

以前、
全体にブロンズや金を使って描いた作品を
公募展に出品して、
良くない評価を受けたことがあります。

審査があるところに出品する作品には
向かないかもしれません。

 

「こんな絵の具に頼らず絵を描きなさい」

 

審査員の先生からこのような批評を
いただきました。

団体や審査員の先生にもよりますが、
このような見方をされることも
あるということを知った上で、
使い方を考えて
楽しんでいただければと思います。

 

 

新作にも使ってみました

少し斜めから見ると、

パールを使ったキラキラがいっぱい

見えるようにしてみました↓

 

明るいところで正面から見るとこんな感じです。↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな角度から見ても構図がいいように

何度も持ち上げ、傾けて見て描きました。