猫 腎臓病の薬セミントラ 効果と副作用 舐めてみてわかった飲めない理由

 

こんにちは,麻真です。

 

 

今回はうちで飼っていた猫が
お世話になった腎臓病の薬
セミントラについて
お話しようと思います。

 

セミントラには,
サラチャーという姉弟ネコが
お世話になりました。

 

2匹とも,最期を迎える何ヶ月か前には
セミントラは飲めなくなりましたが,
病気がわかってから
飲めなくなるまでの2年くらい
服用していました。

 

私は
獣医でも薬の専門家でもありませんので,
詳しいことはわかりません。

 

獣医さんの指示に従って与えていた時の
猫たちの様子や,
調べたり舐めたりしてわかったことを
お伝えできればと思います。

 

①セミントラを服用させてみて

②セミントラの飲ませ方

③セミントラの副作用

の3点を,わかる範囲でまとめてみます。
参考になれば嬉しいです。

 

 

①セミントラを服用させてみて

 

この薬はよく効いたのではないかと
思います。

 

先に発症したサラは,
病気が分かった時点で既に,
検査の結果は末期の数値と言われました。

 

予防接種前の体重測定で
体重が減っていたから
検査してみようと言われてわかった病気。

 

変わった様子もなく,
元気に見えていたので,
とてもショックでした。

 

その時,サラは9歳。
あとどのくらいこの子と過ごせるのだろう。

 

すがるような気持ちで,病院で処方された
セミントラを飲ませ始めました。

そして,このセミントラのおかげで,
それから2年以上,
サラと一緒に過ごすことができました。

 

1年後に腎臓病が見つかったチャーも,
病気が分かった時点でステージ3でした。

 

サラと同じく,
予防接種前の体重測定からの
血液検査で病気が見つかり,
変わった症状は出ていませんでした。

 

一緒に生まれ育った姉弟だから,
体質が似ていたのかもしれません。

 

それから2匹にセミントラを飲ませる生活。

 

サラが旅立ってから1年3か月後,
チャーも静かに逝きました。

 

生まれてからずっと一緒にいた2匹。

サラがいなくなったら,チャーもすぐ
追いかけていくのではと心配しましたが,
よく頑張ってくれました。

 

2匹とも,最後1ヶ月くらいは
ほとんど食べられず
フラフラしていましたが,
介護は必要なく,最後まで
トイレにも自分で行っていました。

 

最期の場所も自分で決め,移動しました。

 

飼い猫の平均寿命まで生きることは
できなかったけれど,
12~13年生きて,
最後まで自分の力で
生活することができたのは
幸せだったと思います。

 

これもセミントラの力だったのかも
しれません。

 

③セミントラの飲ませ方
(最初は少ない量からがよいかも)

 

飲ませ方は,

1.付属のシリンジで喉に流し込む

2.缶詰などのエサにかけて食べさせる

 

という2つの方法が
説明書に書かれています。

 

うちの子たちは,缶詰のエサに混ぜ込んで
食べさせていました。

 

錠剤を喉に入れて飲ませようとすると
大暴れして吐き出す子たちだったので,
楽に飲ませることができて助かりました。

 

副作用の出なかった最初のうちは,
この方法で問題なく服用できていました。

 

ただ,飲ませはじめるまでに
いくつか困ったことがありました。

まず,ふたを開けるのが難しかったです。

最初に開けるときは,
フタを本体にグッと押し付けるようにして
回さないと開きません。
子供などが開けないように,
わざと難しくしてあるみたいです。

 

次に困ったのは,
病院で指示された容量が
付属のシリンジのどの目盛りか
わかりにくいことです。

 

その子の体重に合わせて
飲む量を指示されましたが,
帰って飲ませようとしたら,
シリンジに言われた数字が見当たりません。
説明書を読んでもわからなかったので,
もう一度病院に行って先生に尋ねました。

 

サラがセミントラを処方されたのは
セミントラが出たばかりの頃でした。

その病院ではセミントラを
初めて使われるということで,
先生も説明書を見ながら計算され,

「ここまで」

と,シリンジに印をつけてくださいました。

 

 

後で知ったことですが,
セミントラを飲むと血圧が変化するので,
急にたくさん飲ませたり,
突然やめたりするのはよくないそうです。

病院で指示された量の半分くらいを
何日か飲ませてから,
体重に合った量に増やすほうがよいと
書いてある記事を見つけました。

 

このことは病院でも言われなかったし,
説明種にも書いてなかったので,
絶対そうしないといけないわけでは
ないのかもしれません。

 

でも,そうしたほうが
身体にやさしい気はしますね。

サラの時は,指示された量が
どの目盛りかわからなくて,
病院に訊きに行くまでの何日か
間違って少なめの量を
飲ませていました。

おかげで身体に負担をかけずにすみました。

チャーの時は2匹目で
量が分かっていたので,
最初から指示通りの量を
飲ませてしまいました。

幸い,
そのことによる目立った体調の変化は
なかったと思います。

 

 

③セミントラの副作用
(舐めてみてわかった飲めない理由)

 

セミントラは,吐く,下痢をするなどの
副作用が出ることがあるそうです。

 

幸い,うちの子たちには
そのような症状は出ませんでした。

 

でも,服用を始めて
1年くらい経った頃から,
サラは
セミントラの入ったエサを食べることが
つらそうになってきました。

 

エサを前にすると,
床を両手の爪で引っ掻いて
気合を入れてから,
無理して食べている感じ。

 

そんな時期が続き,しばらくすると,
食べた後に喉が痙攣する症状が出るように
なりました。

 

口を喉の奥まで大きく開け,
般若のような顔になって
しばらく苦しみます。
見ているのも辛いくらいでした。

 

なんでこんなことが起こるのだろう。

 

私がこの子に薬を飲ませることで
こんなに苦しんでいるのです。,
どういうことが起こっているのか
自分も体験してみようと思いました。

 

でも,猫の病気に合わせて
作ってあるものだから
飲んでしまうのはマズいかも。

 

とりあえず,舐めてみよう。

 

セミントラをほんの少し指先にのせ,
舌の先につけてみました。

 

え?!

 

ピリッと辛い(痛い?)と感じた後,
舌が痺れました。

 

胃カメラを飲むときに
喉に麻酔をかけたあの感じ。

 

舌のセミントラをつけたところは,
しばらくの間,感覚がないままでした。

 

ネットの情報では
無味無臭となっていたので,
ショックでした。

 

舐めたのは一滴にも満たない量です。
その量でこんなことになるのだから,
身体の小さな猫が
指示された量を摂取すれば
喉が痙攣することもありうると思いました。

 

胃に入れば吐いてしまう子もいるでしょう。

 

でも,これを飲ませなければ,
今まで生きてくることもできなかったし,
これからも生きてはいけないのです。

 

どんなふうに苦しいのか,
少しだけ想像できたうえで,
私はセミントラを2匹に与え続けました。

 

苦しむようになってからは,
少しずつ与える量を減らしてゆきました。

 

そして,セミントラを混ぜたエサを
全く食べられなくなったとき,
寿命が近づいたのだと覚悟しました。

 

 

まとめ

 

ネコの腎臓病の薬,セミントラを服用した
うちの子たちの様子などについて
お話ししました。

 

よく効く,飲ませやすい薬で,
末期と言われてから2年以上
元気に生活することができました。

 

今はまた新しい薬も出たようで,
セミントラとの併用などもできる
みたいです。

 

また詳しく調べてみたいですね。

 

 

私は舐めてみるという,
ちょっと無茶なことをしましたが,

 

「本剤を取り扱ったら手を洗うように」

とか,

「誤って飲んだ場合は,
直ちに医師の診察を受けること」

 

等々,説明書に書いてあります。

まねをされないほうがよいかと思います。

 

 

セミントラを飲ませるときに使った
シリンジが,
今も捨てずにたくさん残っています。

絵を描くとき,
絵の具に水を入れるスポイトとして
使用したりしています。

見るたびにサラとチャーのことを
思い出します。

 

 

以前,セミントラについて書いた記事も

参考に読んでもらえると嬉しいです。

https://dear-marron.com/2017/06/04/semintora2/